マイクロフォーサーズの解像度

先日、港の大型クレーンをE-M5で撮ったのだが、よく見ると細部の解像度が甘くなっている(Page(4)掲載のもの)。この傾向は前から気づいていたが、その原因がよく分からない。もしかしてメニューの初期設定あたりのどこかが間違っているのかも知れない。このカメラの解像度は公式には1605万画素ということなので、本来はもう少し解像していてもおかしくないはず。

そこで他のカメラ、5DとNex-5Rで再度撮り直してみた。それぞれ公式の解像度は、5Dが1280万でE-M5以下、Nex-5Rが1610万でE-M5とほぼ同じ。結果は、どちらもE-M5を大きく上回って解像していた。Page(3)に掲載のもの。

とすると、解像度の違いが原因ではなく(設定の間違いの可能性は残るが)、センサーサイズの違いなのか? つまりマイクロフォーサイズ(E-M5)と、フルサイズ(5D)、APS-C(Nex-5R)の違いなのか。

もう一つE-M5で使っているレンズの性能に起因する可能性もなきにしもあらず。が、このOlympusのキットレンズは、同じマイクロフォーサーズのE-PL1に着けて撮ると、解像度もそこそこあるいい絵を出すことがあり、レンズ原因説は怪しい。別のレンズで同じ結果が出るかどうかE-M5で試すべきだろうが、あまり期待できない。

しかしマイクロフォーサーズはサイズでフルサイズやAPS-Cよりも小さいため、解像度も落ちるというのも、OlympusやPanasonicのカメラの普及度を考えると信じがたい。というわけで、E-M5の解像度問題は今のところ謎として残る。(写真はE-M5)

イルコさんの優先順位

ファッション写真家のイルコさんが(Ilko Alexandroff)、youtube動画で、写真で何が重要かに優先順位をつけていた。彼によれば

アイデア(Point of view)>ひかり>レンズ>カメラ

ということで、カメラが一番最後にくるところが面白い。確かにそう思う。

センスかデバイスか?

いい写真とは何だろう、という問いはビギナーを悩ますものの一つで、たぶん一番大きいかも知れない。

これと結びついているのが、いい写真を撮るためには、センスが問題なのか、それともカメラやレンズなどのデバイスの良さが問題なのかという問いである。

センスがあってデバイスもよければ言うことなしだが、両方備えているビギナーは少ないだろう。実際には、私のように両方とも欠けていることが大半ではないか(笑)。だから悩みは尽きないことになる。

ただデバイスの要素が大きいことは、ここ数日、E-M5からNex-5Rにカメラを変えて散策撮りをしてみてあらためて実感した。Nex-5Rも古いカメラだが、解像度も、被写界深度もE-M5より優れている。それだけでなく、フルサイズのEOS 5Dと互角の画を出してくることも多い。フルサイズは万能ではないわけだ。たとえば昨日撮った「岬の突端」とタイトルをつけてみた写真の解像度や緑の階調はフルサイズで撮ったものといっても十分通用するだろう。(写真はNex-5R)

画家の作品が絵の具の良し悪しで左右されることはない。多少の差はあれ、ほとんどの画家は同じコスト、品質の絵の具を使うからだ。ところが写真ではデバイスの差が大きい。つまり必ずしもセンスがいいとはいえないビギナーでも、いいデバイスを持っていれば、それなりの水準の写真を撮れてしまうということである。ここに絵画などと異なる写真の特質が横たわっていると思う。

トリミング

今日も雪辱を果たすべく、また林に入って撮ってみたが、多少は見られるものが増えたものの、大部分ブレが抑えきれなかった。

まだ使い始めた間がないE-M5なのでISOのあげ方がよくわからなかったこともあるが、このカメラは本来強力な手ぶれ補正が動いているはずなのにブレを抑えられないのは、やはり三脚が必要なのかと思う。

それはさておき、JPEG撮って出しにせよ、Raw現像をやるにせよ、トリミングはほぼ必須だが、トリミングは撮る者の視点(Point of view=POV)を決めるものだから、ある意味決定的な作業だと最近は実感する。画家が視点を決めるのに悩むのとくらべたら比較にならないくらい楽だろうが、それでもあれこれ悩みながら決断するプロセスを踏むことになる。が、それがまた楽しい。

失敗作の山

今日は近隣にある林にわけいってEOS 5Dで40枚ほど撮ってみた。直前にyoutubeで絞り優先で撮ることの面白さが紹介されていたので、すべてF4.0か、F8.0で絞って撮ってみた。

これまで5Dで失敗したことがほとんどなかったので、モニターを拡大してチェックもせず撮り続け、帰宅してPCで見てみたら、なんとほとんどがボケていて失敗作。いささかショック。

が、考えてみると、林の中は木漏れ日はあるものの暗かったのだ。いわゆる暗所にあたり、絞り優先で取れば光を取り込もうとしてカメラはシャッター速度を落とすことになる(しかも5Dは重い)。速度が落ちれば必然的にブレが起こりやすくなる。だから暗所では、ISO感度を上げる、シャッター速度を上げる、三脚に乗せる、フラッシュをたくなどの対策を講じる必要があるのだが、それがまったく頭になかった。失敗は当然の結果。これまで5Dでほとんど失敗しなかったのは、単純に昼間に撮っていたからなのだ。

というわけで今日掲載したのは、40数枚のうち、たった3点だけ。最後の一点は自宅外で撮ったもの。散々な結果だったが、大いに勉強になったなり。

Ricoh GX200

今日都心に出たついでに撮ったものは、すべてGX200というカメラを使っている。これは15年以上前、2008年に発売されたもので、センサーサイズは1/1.7型と小さいが(いわゆるコンデジサイズ)、画素数は1210万画素になっていて当時としては多いほうだろう。意外によく撮れるカメラで、ときどきハッとするような画を出してくれる。このあと発売されたGR Digitalも持っているので時々は持ち出してみるが、ズームレンズじゃないところは除いても、画質もGX200に及ばない印象。どこが違うのかよくわからない。もしかしたらこのカメラのレンズがF2.5からと明るいせいかも知れない。それともちろん手ブレ補正などないが、結構手ブレにも強い。

ビギナーの悩みどころ(1)

趣味として自覚して写真を撮り始めてから、1年くらいになる。まだまだ初心者なので、いろいろ悩むことがある。大きいものでは何をテーマに撮っていくのかがあるが、それはひとまず置いておいて(笑)、まず技術的、テクニカルな悩みから。

やはり白飛び現象が最初にくる。これを回避する方法は幾つかあり、ネットでは以下が紹介されていた。まだ撮る前に考えたり、撮った後に画像を確認したりする作業をキチンとやっていないので、これらの方法を使いこなすまでにはいたってない。使っているのはせいぜい露出補正くらいか。てっとり早く、EOS 5DではPLフィルターをつけてみたが、それなりに効果は出てる感じ。

・ISO感度を下げる

・絞りの値を大きくする

・シャッタースピードを速くする

・露出補正をマイナスにする

・部分測光を使う

経験を積むと、たぶん直感的に上記の方法を含め、事前に白飛びを抑えるための手を打てるようになるのだろう。

Nikon D40x

今日アップロードした「雨模様」以下の7点は、すべて2007年製の一眼レフカメラNikon D40xで撮ったもので、JPEG撮って出し。このカメラ、センサーはCCD製のAPS-Cで、画素数は1020万。この頃はまだファインダーで画角などを確認するのが主流だったらしく、液晶画面で確認するライブビューは実装されていない。

CCDの特有の落ち着いた色合いで、解像度もまぁまぁのレベル。まだ十分に見ることができる。

よくやるポカ

最近よくやるポカは、複数のカメラを持ち出すとき、どちらかのカメラにSDカードか、バッテリーを入れ忘れること。現場で、いざ撮ろうとして、あれ?でやっと気づくという。出かけるときの確認作業として、ルーティン化しないとなくせないんだろう。皆さんはどうなんだろう。

はやりボケる

雨が降ったあとで曇天だったが、桜を撮りに近所に。「さくら満開」シリーズ、すべて5Dを使ったが、やはりE-M5と比べるとボケてくれる。カーブに立つ家も5Dだが、これも細部をよく捉えていてさすが。ちなみに草にフォーカスし、背景ボケを試し撮りしたものはAモードでF値3.5。

フルフレームカメラを使うと、カメラの力を実感する。