新しいレンズ

マイクロフォーサーズでも、レンズで写真が大きく変わる体験をしたので、新しいレンズに挑戦してみることに。

これまでメインで使ってきたのは、キットレンズのLumix G 20mm F/1.7 と、Lumix D VARIO 14-42mm F/3.5-5.5。今回導入したのは、Lumix G 25mm F/1.7で、フルフレーム換算で50mmの標準的な単焦点のレンズだが、F値が1.7なので、比較的に明るい。下に貼っておくが、このレンズで実際に撮ったものが、ページ1、2で掲載したもので、典型的なものがタイトル「入江の対岸側」。

明らかにこれまでのレンズと比べ、解像度、色表現、階調も上回っている。ちなみにカメラは、キャパを再確認したかった Lumix GX1だが、このカメラも新しいレンズで蘇った感じ。

Lumix GH2 の見直し

この前、手に入れたLumix GH2がいまいちだったと書いたが、装着するレンズを変えて撮ってみたところ、見違えるほどいい画が出てきたので驚いた。たとえば下のフヨウを撮ったものは、文字通りJpeg撮って出しで、まったく調整していない。ふつうは多少とも調整が必要なコントラストや階調もその必要がないほどピッタリ収まっている印象。

しかも、これはたまたまそうだったということではなく、実は、今日アップした20枚ほどのほとんどが Jpeg撮って出しで済んでいる。これはいままで使ってきたいろんなカメラ(フルフレーム、APS-C、I型、マイクロフォーサーズなど)で経験したことがなく、結構すごいことだと思う。

ちなみに使ったレンズは、Lumix G 20mm F/1.7の単焦点レンズ。

ということは、一定水準をもつレンズと合体すれば、GH2の画像エンジンは優れた画を吐き出すということになる。というわけで前言撤回。

何気に収まっている画

目で見えている光景と、ファインダーや液晶の画像を何度か行きつ戻りつしながら画角や露出補正、ボケ具合などを考えて決めて撮っている写真が大半だが、中には、直感的にその光景から受ける印象がいいなと思い、ほとんど調整なしでパッと撮ってしまうケースもある。

そうして出てきた画は、もちろん失敗作やなんの変哲もない場合もあるものの、光景を構成するものがあるべきところに収まり、全体がなんともいえない雰囲気を醸し出していることがある。たとえば下に貼り付けたものがそうだ。

もちろん収まっているとか、雰囲気かといっても、客観的なものではなく、あくまでカメラを構えた私の主観的な印象だから、その画をみる第三者が同じような印象を持つとは限らない。なにより第三者は私と同じ光景を見て画を判断しているわけではない。その意味では、写真は画家が描く絵画と同じような性質を持っていると言えるだろう。

しかし中には、私とまったく同じわけではないにしろ、写真だけを見て独特の雰囲気のようなものを感じる人もいるだろう。写真は絵画か、という問いにはそう簡単には答えられそうにないが、少なくとも両者が上にのべたような共通点をもっているのは確かだと思う。

Lumix GH2

ここ数日、入手した Lumix GH2 を使ってみた。発売が2010年10月になっているので、13年ほど前のカメラ。

Lumix ブランドのマイクロフォーサーズのカメラは、GF1、GF2、GX1 と使ってきて、Lumix でフラッグシップ機とされてきたGHシリーズではどの程度実力があるのか興味があったので、ボデーだけヤフオクで9,000円少しで落札。

使ってみた感想。残念ながらGF1を超える画質は出てこなかった。確かに解像度は上がっているものの、GF1の持っている立体感(私の言葉では「抜けてる感」)は出せていない。ただし、レンズによってはGF1以上の立体感を出せるかも知れない。欠点としては、撮影感度ISOで、低い値でもノイズが出やすくなっている気がするし、ダイナミックレンジも狭く、明暗差が大きい場合は白トビしやすい。評価の高い動画はまだ撮っていないのでなんとも言えない。

機能はまだ使っていないものが多いので、レンズ種類、撮り方によっては優れた画を出せる可能性があるので、この点は留保しておきたい。

偶然性

下にはったのは、最近撮った中で気に入っているものの一つ。植物園的なエリアに一本だけ茎が折れ、花が地面に着きそうなカンナがあり、そのかたちが面白くて撮ったもの。その時には露出とか、構図とかはほとんど意識しなかったが、出てきた画は明暗、アングルなどを含め、意外にバランスが取れていたので我ながら驚いた。

光の強さなどはもちろん、上にあげたことのすべて偶然の結果なので、あらためて写真の魅力の一つは偶然性にあると思ったしだい。

ダイナミックレンジの狭さ

このところマイクロフォーサーズのGF1の魅力に捕らえられて、ずっと使ってきたが、白つぶれしている下の写真が典型例だが、どうも強い日差しの時の空、逆光などで失敗することが多い。露出調整とISOに気を使って撮っていても、記憶色の再現がうまくいかないことが頻発する。

結局、GF1やGX1は、センサーサイズに規定されるダイナミックレンジが狭いからだろうと思う。HDRとかを使える機種だとこの問題はカバーできるのか、あるいはRaw現像で解決できるのかはまだわからないのだが。

さほど日差しが強くないとき、曇りの日などの撮影ではまったく問題はない。

反省

今日は北鎌倉に出かけて円覚寺境内を歩きながら、それぞれの庵や座禅所や寺やそのまわりの光景など撮ってみたが、特にモチーフはなかったので、たんなる観光名所をなぞるだけに終わってしまった気がする。

どうしてだろうと考えてみると、いつものストリートスナップで撮る対象は大なり小なり自分の生活圏の延長にあるもので、自然体で対象にアクセスでき、映像として取り込めるが、観光名所の対象とはそういう関係にはならないからだろう。いい画角で撮れたものがあったとしても、どうしても絵葉書的になってしまう。

トリミング

掲載している写真画像は、すべてJPEG撮って出しで、修正はほとんどが明暗調整だけ(ごく稀に彩度調整)。加工についていえば、トリミングは90%くらいはやっていて、ごくごく稀にその必要がないと判断し、そのまま掲載しているものが10%程度か。

トリミングは、生のままの画像(もちろんカメラ側の画像エンジンですでに加工されているので厳密には生ではないから比喩的な表現)をどこで切り取るかということだが、実はこれがなかなか楽しい作業である。

色被り

数日前に撮ったものが大なり小なり緑色に「色被り」になっていたので、いったんサイトにupしたものをまとめて削除した。撮ったものの大半が「色被り」になったのは初めての体験。

ネットで調べてみると、原因は露出の不適正らしい。つまり日中でもあまり光が届かない場所では、曇りや雨の時のように露出不足になるため、露出調整をプラスにもっていく必要があるがそれをしなかった場合に起こる現象らしい(日照が強い場所では逆)。普通は、WB(ホワイトバランス)をオートにしておけばカメラが調整して防げると。

振り返ってみるとこの日、ある程度は露出調整に気を配っていたはずだし、撮影後にはいちおう再生でチェックしていたはずだが、スクリーン画面では「色被り」が起こっているかどうかを見分けるのは難しい。教訓としては、曇りや雨の日、暗所での撮影には露出に注意すべきだということになる。

とはいえ、この理解があっているかどうか自信はない。

E-M5で再挑戦

以前、Olympus E-M5(初代)のピントが甘いことを愚痴ったが、今日はいったん初期値に戻した上で、再挑戦してみた。下にはったタイトル「ミニチュアのような家々」は、F16、SS80、ISO400 で撮ったのだが、結構、解像しているので驚いた。

露出調整が失敗し強い日差しでハレーションを起こしているものもあり、撮ったものすべてに満足できたわけではなかったが、何点かこのレベルのものがあった。

すると、ピントが甘かったのは、設定が「甘かった」ことになる。ただ描写に関しては、Lumix GF1やGX1などに比べると、やや立体感に欠けていると感じる。