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ダイナミックレンジの狭さ

このところマイクロフォーサーズのGF1の魅力に捕らえられて、ずっと使ってきたが、白つぶれしている下の写真が典型例だが、どうも強い日差しの時の空、逆光などで失敗することが多い。露出調整とISOに気を使って撮っていても、記憶色の再現がうまくいかないことが頻発する。

結局、GF1やGX1は、センサーサイズに規定されるダイナミックレンジが狭いからだろうと思う。HDRとかを使える機種だとこの問題はカバーできるのか、あるいはRaw現像で解決できるのかはまだわからないのだが。

さほど日差しが強くないとき、曇りの日などの撮影ではまったく問題はない。

反省

今日は北鎌倉に出かけて円覚寺境内を歩きながら、それぞれの庵や座禅所や寺やそのまわりの光景など撮ってみたが、特にモチーフはなかったので、たんなる観光名所をなぞるだけに終わってしまった気がする。

どうしてだろうと考えてみると、いつものストリートスナップで撮る対象は大なり小なり自分の生活圏の延長にあるもので、自然体で対象にアクセスでき、映像として取り込めるが、観光名所の対象とはそういう関係にはならないからだろう。いい画角で撮れたものがあったとしても、どうしても絵葉書的になってしまう。

トリミング

掲載している写真画像は、すべてJPEG撮って出しで、修正はほとんどが明暗調整だけ(ごく稀に彩度調整)。加工についていえば、トリミングは90%くらいはやっていて、ごくごく稀にその必要がないと判断し、そのまま掲載しているものが10%程度か。

トリミングは、生のままの画像(もちろんカメラ側の画像エンジンですでに加工されているので厳密には生ではないから比喩的な表現)をどこで切り取るかということだが、実はこれがなかなか楽しい作業である。

色被り

数日前に撮ったものが大なり小なり緑色に「色被り」になっていたので、いったんサイトにupしたものをまとめて削除した。撮ったものの大半が「色被り」になったのは初めての体験。

ネットで調べてみると、原因は露出の不適正らしい。つまり日中でもあまり光が届かない場所では、曇りや雨の時のように露出不足になるため、露出調整をプラスにもっていく必要があるがそれをしなかった場合に起こる現象らしい(日照が強い場所では逆)。普通は、WB(ホワイトバランス)をオートにしておけばカメラが調整して防げると。

振り返ってみるとこの日、ある程度は露出調整に気を配っていたはずだし、撮影後にはいちおう再生でチェックしていたはずだが、スクリーン画面では「色被り」が起こっているかどうかを見分けるのは難しい。教訓としては、曇りや雨の日、暗所での撮影には露出に注意すべきだということになる。

とはいえ、この理解があっているかどうか自信はない。

E-M5で再挑戦

以前、Olympus E-M5(初代)のピントが甘いことを愚痴ったが、今日はいったん初期値に戻した上で、再挑戦してみた。下にはったタイトル「ミニチュアのような家々」は、F16、SS80、ISO400 で撮ったのだが、結構、解像しているので驚いた。

露出調整が失敗し強い日差しでハレーションを起こしているものもあり、撮ったものすべてに満足できたわけではなかったが、何点かこのレベルのものがあった。

すると、ピントが甘かったのは、設定が「甘かった」ことになる。ただ描写に関しては、Lumix GF1やGX1などに比べると、やや立体感に欠けていると感じる。

セザンヌを想起する

本日upした「トリフィドのごとく.2」から「ヒメジョオン」まで、すべて Lumix GF1 で撮ったもの。マイクロフォーサーズカメラの抜けの良さを最初に感じたのはこのカメラで撮ったものだったが、このカメラの特徴は抜けの良さだけでなく、独特の階調にもある。うまく言葉で言い表せないが、たとえば下の「山腹の生コン工場」の階調は、空も、林も、セザンヌの絵画を想起させるほど魅力的だ。おそらく色彩の滑らかさに加え、奥行き感と立体感が重なっているためだろうと思う。

やはり「抜けてる感」

この写真も、「抜けてる感」が出るかどうか挑戦したものだが、結果はやはり出ていると思う。樹々と接する空の領域に立体感(奥行き感)があり、それゆえそこに「抜けてる感」が漂う。

2,000点に

ふと expressions のページ数をみたら200になっていた。1ページの掲載点数は10点なので、トータルで10×200=2,000点アップしていることになる。最初に掲載した日付は、22年10月末になっているので、現在までの9ヶ月間継続してアップしてきたことなるが、そうすると1ヶ月平均220点になる。

実感としては、ほぼ毎日カメラを持ち出し、何かを撮っている感じ。初心者でカメラの面白さにはまっているからだと思うが、しばらくすると徐々にクールダウンしていくのだろうか。

空気感

数日前に撮ったものだが、不思議な立体感、換言すれば空気感が漂っているように感じる。家のファサードのユニークなつくりが理由かも知れないが、ファサードが空と左の樹との間につくる空間の奥行き感もその理由かも知れない。

階調

「小さい漁港」(a、b)の画像を少し拡大すれば、海面の階調が豊かで、滑らかさがよく写し取られているのが分かる。また階調が豊かであれば、全体の空気感も伝わってくる。そして空気感は、「抜けがいい」と感じる程度とも関連しているのだろう。

これらの効果は使ったレンズによるもの。こう断定するのは、今回使ったのは、Lumix 20mm F1.7の単焦点レンズだが、これと持っていたOlmpusの標準レンズ、14-42mm F3.5-5.6 で撮ったものを比較した結果、その差が明らかだったからである。

Olympusのレンズも解像度は悪くないし、描写も正確なのだが、平板、中性的で、Lumixのレンズが表現できる階調の滑らかさのレベルには及ばない。